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2013年10月 2日 (水)

11年の待ち時間は結構長い!

待ち遠しいは誇張が過ぎたかな。勿論恋いこがれて、待ってるわけではない。

あくまでも自然体で居るのだが。

私に限らず誰でも死を免れることを考えるものは居ないだろう。

早いか遅いか、いつか間違いなく死ぬるものだ。

一番最初は若き日戦場で敵飛行機に乱射を受け、偶々このとき弾は僅かに外れたが、頭の先10センチくらいの場所の13ミリ弾の大きな穴を見て、このままいつかは当たって死ぬのだろうと、漠然と予想し、出来ることは何でもしてやろうと思った。

割とうまくいった。

桂林でガソリンが無いと云うからアルコール燃料を乏しい知識で作った。

実際に部下を使って、気化器を作り、車輪を改造し、アルコールで動く鉄道トロッコを牽引する車両を作って桂林の停車場から走らせた。

輸送司令官が視察に来て、誉められた。終戦直前だった。

戦争が終わり1年後なんとか生きて帰った。郷里の家屋敷など爆撃で壊滅し惨憺たるものだった。

まず何もかもなくなっていたので、食うことから苦労した。南京で血を吐いて担架で運ばれたことなど親には黙って働いた。

病院で死ぬのは嫌だなと思った。

寿命は天任せと心得た。

しかしやることなすこと、うまく行くことはほとんどなかった。

只、親兄弟、友人には恵まれた。助けてくれる人はやたらと多かった。

死から救ってくれた人たちだった。

今は長く生き過ぎた報いが怖い。身辺にいる数多くの認知症患者になりたくない。

7年も寝たきりで死んだ実母や4年間腰骨を折って動けなかった舅、或は脳溢血で10年間も各病院を転々とせざるを得なかった姑、などなど、人の苦痛もそれ以上に自分にも苦通だった。

何よりも寝たきりになる身体障害者はごめんだ。

現状が一番良い、このまま眠るがごとく死にたい。

現実に穏やかに死を全うした知人も近くに存在した。

この月の23日には赤十字病院にて、自ら希望して認知症診断の器械に掛かることになっている。

重大な決断をしなければならないかもしれない。

勝手な言分かもしれませんが、生きていて何も出来ない今、走ることさえ出来ない。いかにして自分の思う通りの死を迎えるか、待ち遠しいとはそういうことです。

つい先日かかりつけの医師で心臓の数値が極端に悪いといわれました。

チャンス到来かもしれません。具体例として今一番の朗報です。

死んだら簡単に兄弟たちと別れをして、すぐ広島大学白菊会が引き取りにきて、若い人の教材になる筈です。

墓はもう11年前に作って死を待っているのですが、もう少し空いたままになりましょう。

待ち遠しいとしか言いようが無いですが違いますか?

(私と家内二人の墓です、墓銘はあの世でも楽しくやろうよという意味です)

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コメント

大変丁寧な、お返事をありがとうございました。
何度も繰り返し拝読し納得ました。広島大学の医学部、歯学部に献体される予定なのですね。私も一時期そう思っていましたが、ある医師の著書で『医学生が献体を「壁に耳あり」と言って献体の耳を壁にくっつけて遊び半分に扱っていた』というのを読んでから迷いがあります。もちろん、そういう医学生は極々一部だと思いたいです。認知症については、日常生活に大きな支障がなければ良しと考えたら良いと思います。よく書かれているように、sinomanさんがクラシック音楽を聴きながら眠るように黄泉の国へ旅立たれることを願っています。そして、やがて奥様とあの素敵な墓石の下で楽しく、尽きることのないお喋りをされるのでしょう。
ただ、文中で気になった箇所、それは『寝たきりの身障者』。人生で絶対避けたい必須項目です。が、私自身『身障者2級』で重度身障者です。寝たきりが一番怖いです。日常生活の中で、いつも危険(転倒)と隣り合わせで病と共存しています。

投稿: | 2013年10月 2日 (水) 11時40分

重度身障者の方とは知りませんで、失礼しました。
お気に障りましたらお許しください。
親たちが寝たきりになり、仕事の負担になったりした過去があり、又昨今義弟が木から落ちて腰部骨折して、一時期起きられなくなったりしたことがあるものですから、一番深刻な事態だと認識している次第です。

元来私は軽率な男で、毎年のごとく怪我をして、傷害保険のお世話になっている始末で、現に8月いっぱい怪我の治療で通院し治療代をもらいました。

勿論自慢になる話ではありません。
気をつけているつもりですが駄目ですね。
案外交通事故当たりで死ぬのではと思ったりしています。

妹が3年前車にひかれて死にましたが、私もかもしれません。

投稿: sinoman | 2013年10月 2日 (水) 16時06分

障害者の件は全然気にしておりません。自分に対して再認識をしたまでのことです。だからsinomanさんは、お気遣い無用です。それより、「交通事故で…」と自虐的におっしゃらないでください。悲しくなります。きっと、娘さん達も悲しく思われているはずです。軍隊現役時代に『九死に一生』を何度も経験された強運の持ち主ですから、交通事故はないと思いますよ。堂々と与えられた命を完全燃焼させてくださいね。
実は…謝罪しないといけないのは、私の方です。ブログやコメントで誠実に書き綴っておられるのに、私は名前の欄を空白のままで…ネット上で顔がわからないのをいいことに、卑怯で失礼極まりないやり方です。コメントする度、罪悪感は感じてはいました。私は以前、馬鹿げた質問をした『しろまる姫』です。大変申し訳ありませんでした。深くお詫び致します。
今後、コメントをするなと言われるならば、そうします。

投稿: | 2013年10月 2日 (水) 21時22分

コメントするななど申すわけがありません。
どうか続けて下さい.楽しみにしています。

投稿: sinoman | 2013年10月 3日 (木) 09時20分

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