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2013年9月29日 (日)

昔ダンスホールがあった

古い戦時中の新聞スクラップ帖を何気なく見ていると、今宵限りのステップという写真入りの記事が見つかる。昭和15年11月1日の満洲日々新聞の記事である。

私が満20歳、学窓を出て社会1年生になり、建国7年目の満州国首都新京に職を得て、赴任して来たばかりであった。

何もかも珍しかった。

そう云えばダンスホールなどという言葉を今久しく聞かないなと思う。

そもそもダンスホールがあるのかないのか、戦前閉ざされて消えたままなのか、一度は復活したのだったか全く覚えがない。

戦後何もかも復活まっしぐらに来て、遂に世界一の経済成長まで押し上げた。

だがこのダンスホールはどうだったのだろう。

平和で貴族的環境に浸ることが一市民にも許されていた。それすら先月即昭和15年9月に恐らく軍の圧力で、来年3月15日閉鎖を通告されていたのが、早まって今月いっぱいとなっていた。

閉鎖期限猶予の最後の夜(10月末日)、平素の3倍から5倍の人が押し掛けて、午後十時蛍の光が鳴り渡る中、別れを惜しみつつ、静かに踊ったとある。私もその渦中にあった思い出が今も記憶の中にある。

戦後の若者の環境は極端に変わった。兵役が先ずなくなった。女権拡張に伴い遊郭などもなくなった。

自由民主と語呂はいいけど、喧噪極まる生き難い競争の時代が始まった。

このダンスホールなどは静粛過ぎて時代にふさわしくなかったか、見向きもせられなかったかに見える。

寡聞にして今日までその存在を忘れていた。

私の人生も人並みに多忙だったのか。

Photo

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コメント

ダンス教室では社交ダンスが中高年、シニア世代に人気があるそうな。

投稿: | 2013年9月29日 (日) 18時01分

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