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2013年9月18日 (水)

昭和6年9月18日

私の年代のものはこの日を知らないものはいないだろう。

満州事変勃発の日である。後年関東軍の一部暴走軍人たちが企てたとされるものだが、日本帝国滅亡まで行ってしまった戦争の始まりだった。

1931年だから私は11歳だった。

腕白盛りだから、戦争それも勝ち戦なら大歓迎だった。

3ヶ月で満洲全土を制圧したのだから、両手を上げて喜んだことは仕方がない。

しかし資源の無い経済小国日本だから、すぐ隠忍を迫られた。

私が就職した満洲の地はそれでも資源豊富で、給料はいいし、生活が豊かだからというのが求職第一の理由だった。

赴任したその年昭和15年(1940) は窮屈になっていた内地と比べ自由さ、物資の豊富さ、従って生活の放縦さ、何をとっても極楽だと思わざるを得なかった。

しかし何を思ったか、日本政府は9月27日日独伊三国同盟を突如締結し、世界の大勢をリードしている米英仏ソをはっきり敵に回してしまった。

急激にこの満洲の地でも引き締めが始まった。

王道楽土の夢は影が薄くなり、月給の統制が始まり、どんどん生活規制がきびしくなっていった。

正に坂を下り落ちる巌のごときありさまだった。

その翌年1月私は関東軍に取られた。もう身動き取れなかった。

6年後敗戦と同時に放り出された。

天と地以上の格差の世界だった。

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コメント

戦争はタバコと同じで百害あって一利なし。極楽の思いも幻覚や夢物語となる。

投稿: | 2013年9月19日 (木) 07時34分

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