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2013年4月 3日 (水)

山河は残れど故郷は見えず

毎年同じ様なことを言ってるようだが、今日は昔で云えば神武天皇祭の祭日である。戦後はなくなった。

部落の”山上がり”と云う、楽しいピクニックサンデイとでもいったらよいかもしれない行事があった。

朝から重箱に弁当をつめて、裏の標高百メートルの”えんげし”と云う丘に、部落民総揚げで登った。

思い思いの場所にむしろ、

ござなど敷いて、席を設ける。

後は全山子供等の天下である。

親達は美しい内海の景色を眺めながら、日頃の労働の疲れをいやしながら、おしゃべりに夢中というわけである。

山を駆け回ると云うことを幼い子等は最初におぼえるときである。

もちろん近所のさくら名所に出かけてうつつを抜かすのも良かった。

農業の閑散期、学校の春休み、それに祭日とあって、皆の行動がいやでも一致した。

天気でもよかったらもう最高の一日になった。

私も郷里を離れて何十年にもなり、仮に故郷を訪ねても変遷の激しさは、往時を偲ぶよすがをのこしていない。古老も友人も皆この世を去った。まさに自然の山川が姿は変わったけど、昔の居場所に厳然として残っているだけである。

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