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2013年2月10日 (日)

田中角栄

雲が殆ど見えない快晴の朝。

昨日本屋で文庫本の列から、「田中角栄」という新刊本を見つけて買って帰る。

稀代の傑物だった彼の素顔を知りたくなったからである。

ロッキード事件で懲役4年の一審判決を受けたまま、審議未了でこの世を去った。

その豪放な施策と大胆な金権腐敗の政治を造り出した張本人とも云うべき人物だと私は理解しているのだが、織田信長ではないが、こんなのが一人二人といなければ、世の中は変らない。

彼は私より2歳年上で、早くから政治家を志した一種の天才であろう。

彼が39歳で郵政大臣になり、党三役になるなど、活躍をはじめたころ、私はある事業の資金繰りに困って、政治家の伝手を求めて、赤坂界隈をうろつき回ったことがあった。

私は結局当時通産次官だった中川俊思代議士の世話になったりしたが、当時政治記者どもが有力な手がかりとして、角栄を勧めてくれたりしたものだ。唯事業地盤が違っていたのでコネを得ることが出来なかった。

評判のいい頼りになる政治家として、人気が顕著な代議士であった。

彼の毀誉褒貶の大きさは、昭和はおろか現代を通じて及ぶものが無いほどであるが、やはり戦後の混乱をうまく利用した風雲児であろう。

この本の著者は朝日新聞の新米政治記者としての、初期から角栄番をさせられ、その死に至るまで関係があったと云うのだから、かれをよくしる希有の存在と云うべきであろう。

微に入り細に入り、絵本太功記を読むように面白い。

角栄を今太閤と呼ぶなどしたことがあったが、政治と云えども敵味方入り乱れて、政戦と呼ぶくらい、昔の戦国時代と違うところはない。

奇しくも死後20年経ったのだそうな、一読の価値は十分あると見たがどうだろう。

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