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2013年1月30日 (水)

子供の頃の危険な経験

昨日は子供の頃の行事の一端を書いたから、今日は同じ頃、危機一髪だった危なかった話をかくことにしよう。

やはり10歳頃の夏休みの一日だった。2つ年下の従弟と海に出かけた。

水泳着なんてしゃれたものは持ち合わせていない。

タオル一枚首に巻いて約2キロの道を小川沿いに歩いて、やがて潮前と呼ばれる一寸した入り海に裸で浸かるわけである。海への大きな樋門があって、潮汐に合わせて開閉をしているあれである。

近くに「とんべえ樋」と少し離れて「ごんじゅう樋」があった。潮前はとんべえ樋の方が広くて浅くて子供の遊び場であったし、小魚も手掴みできるほどたくさんいた。

かなり足しげく通っていたから、慣れた海水浴場だった。

もちろん樋門をくぐって外海に出れば、普通の瀬戸内海である。この付近は港に近く砂浜は無い。

良く泳げる大人達は当然海岸の土手に着物を脱いで外海で泳ぐ、子連れか、ガキばかりの泳げぬ連中は入り海の浅い所を歩き回るわけである。

樋門の下は水の出入りで掘れて深くなっている。

干満の時期を問わず深い。

ある日ちょっと冒険心を出して樋門に近寄り、浅い部分を泳ぎ渡ろうと考えた。

半ば従弟に自慢しようとしたのかも分らない。

ひとかき、二かきした途端失速して、身体が沈んだ。届いた地面を蹴って浮上し顔を出したが、すぐ又沈んだ。空気を吸うタイミングが悪かった。塩辛い水をがぶと呑んでしまった。あわてたねえ!

とうとうあっぷあっぷやってしまった。声を出そうにも口中水いっぱいで声にならない。

ちらと見ると、従弟は呆然として、どうすることもできない。

幸い近くに大人が一人居た。

急いで助けにやって来てくれた。

後で思うのだが、この時でも、うまく空気を吸うことが出来たら、溺れることは無かったかも知れない。水を吸い込んだのが悪かった。

後で聞けばここはよく子供が溺死するところだった。そういえば近所の子供何人かが溺れ死んだ。後で冷や汗をかく始末だった。もちろん親に喋る様なことはしなかった。

もう懲りたから二度とおぼれることはなかった。

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