« 生ける屍 | トップページ | 老人に不便な正月休み »

2013年1月 4日 (金)

男の勇気ある決断

昨夜神村君から電話が入る。何事ならんと思ったが、単に年賀状のお礼と言う。

もう自分は年賀状は書かんから、せめて挨拶をということだった。

お互いもう覚悟を決める時期であることに違いはない。

人並みのことをしていてはいけない。老兵は静かに消え去るのみということか。

私は思うに人並みはずれての俗物らしい。

早くから俗の世界から遠ざかろうと努めていた彼らしいことばに今更気づく。

彼は居を東京に移して以来、数十年もことさらに仲間との交際を絶って来た。

その底辺に横たわる信条を私はしばしば無視して来た。

友情の押しつけだった可能性がたかかったようだ。

今度の上京で偶然のように桂太郎の墓に導かれた。一瞬の出来事だった。

タクシーの窓から娘が通りすがりにハッと見つけた。

普通簡単に見つかる様な場所では無かった。

因縁を感ぜざるを得ない。

門前に即時停止して、墓参りを済ませた。

私には只単に彼の残した私の家の眼前にある桂公園のかすかな恩恵を日々感じていたからに過ぎないのだが。

桂太郎は言うまでもなく日露戦争開戦の決断をした当時の総理大臣だった。

先輩実力政治家伊藤博文がロシアの首都まで足を運んでした、日露開戦回避の努力をあえて押し切った。

何事も結果論であるが、世界情勢はこのことで明らかに一変した。

織田信長にも似た、勇気ある決断をした男だと思わざるを得ない。

|

« 生ける屍 | トップページ | 老人に不便な正月休み »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/157907/56466140

この記事へのトラックバック一覧です: 男の勇気ある決断:

« 生ける屍 | トップページ | 老人に不便な正月休み »