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2012年3月28日 (水)

絆という言葉

最近絆という文字が頻繁にジャーナリズムに登壇しているように思う。
どうしてだかは知る由もない。
しかし私にも思い当たる節がまるきりない訳でもない。
4、5年前城戸久枝という人がほとんど自伝とも言うべき脅威の絆の記録を1冊の書籍として発表した、
父が偶々戦争孤児として、満洲に置いて行かれ、成人して後日本人としての自覚を無理矢理させられることになり、見知らぬ故国を目指し、殆ど独力で父母を捜し出し、国の施策に先立って、故国の土を踏みしめた人だった。

実の娘である作者は父にまつわる1本の絆を辿って、自ら長春の吉林大学に留学して、言葉から学び、父の足跡を追って、遂にその絆を確かめるに至る全くドラマチックな伝記を書き上げた。
間もなくテレビドラマとして全国民に紹介されたので、知らない人が少ない話である。

戦争孤児の問題は今も延々と続いている。
私も数年間彼の地で暮らし、開拓村のあった東満洲の地も、国都だった新京現在の長春も懐かしい土地の名前である。縁故がないとは言えない。
新聞かなにかの紹介記事を見てすぐ此の本を購入した。
本の題名が「あの戦争から遠く離れて」という少し迂遠な表題だったので、探しあぐねた覚えがある。
500ページに垂とする大冊である。

テレビドラマの題名には絆の文字が入っていたと思う。
語源は単なる牛馬をつなぐ綱の意味らしいが、それだけに無理矢理にでもつなぎ止めるという意味合いが感ぜられる。自由奔放に見える人間も思いがけず強い絆でつなぎ止められているのだなと感ずる言葉である。

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