« 大晦日風景 | トップページ | 写真のお土産 »

2012年1月 1日 (日)

昭和17年の私の元日

灰色の雲がたれ込めて、何時降り出すやらの天気で、元旦を迎える。気温3度。
昨夜はパソコンと終始にらめっこしたので、紅白も何もテレビは関係なく、10時には早々と眠りに就く。

新春とはいえ、冬のまっただ中に変わりはない。老人には寒さだけが関心事。
ゆっくりと起床、小さな餅二個でお雑煮の朝食が終わる。
おとそはこれ又地酒の特等酒を杯2、3杯で終わり。
それでも酔ったのか起きていられないので横になる。昼まではそのまま午睡。

凄い量の新聞そしてそれに挟まれた広告の量。配達員は大変だったろうなあ。
すぐ捨てるのは気の毒だから、少しめくってみる。
名だたるお店が皆顔を揃えている。どれだけ売れるんだろう、今は元日から開いている店も多い。
正月はみんなが休んで、自宅や友達のうちで夢中で遊んだ頃が懐かしい。

昭和17年の正月、弁当を持たずに外出して、渋谷にも銀座、日本橋にも、開けてる食堂が一軒もなく、飢えでふらふらになり、夕方近く、浅草まで行ってやっと食事にありつけたことがあった。
地下鉄が一本渋谷から浅草まで通っていた。
世田谷の陸軍自動車学校から渋谷駅まで歩いて外出したのだが、学校では弁当は頼めばこしらえてくれたのに、うかつだった若き日のことである。
東京でも浅草以外正月に休まない場所はないとは知らなかった。

日本は進歩はしたのだろうが、果たして好くなったのであろうか。
幸福なのは今か昔か。
昔も昔、子供の頃が一番好かったように思えてならない。

|

« 大晦日風景 | トップページ | 写真のお土産 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/157907/53625919

この記事へのトラックバック一覧です: 昭和17年の私の元日:

« 大晦日風景 | トップページ | 写真のお土産 »