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2011年10月31日 (月)

思い出の温泉旅

昨日の雨が嘘のように晴れ上がる。気温14度の朝。

婿が潮温泉に連れて行くと言っている。中国山脈のど真ん中の温泉らしい。
あまり聞いたことのない温泉だが、効能はあるらしい。
近いから疲れなくていいだろう。50年くらい前もう少し先の湯抱温泉というのに泊まった事があったが、鄙びた親切な温泉で良かった思い出がある。
近くだから人情などは変らないだろう。

そういえば入浴はしなかったが、食事をさせてもらった頓原温泉というのもあった。これは私が18歳のときだから,73年前である。
こちらは最近は聞く事もないからなくなったのだろうか。町の名前は残っているが。

考えてみると,長生きするということはこうした経験をするということだ。
近くはもちろん北海道から沖縄までくまなく歩いているのだしなあ。

古い日記帳を開いて、湯抱温泉に行ったのは何時だったかなあと検索してみると、あったあった、詳しく所感ととともに勘定書まで載っている。
やっぱり思い出通り、旅情豊かなうれしい旅だった。折角だから記事を載せておこう。
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昭和32年6月11日(火)
6月8日の土曜日稲田さん始め8名の者で去る4月に出かけた石川君らの後を受けて、コースは違うが大体同じ方面へ向けて慰安旅行を実施した。
折から鉄道の不意討ちストが再三あった後であり、又近日中に行なわれるという噂もあるので、ギリギリのコース予定の旅行だけに心配で、鉄道に事前にお伺いを立てる始末。
どうやら心配ないとのことなので出かける事にする。大急ぎで食事を済ませて12時18分の東京行に飛び乗る。
広島、三次、赤名と乗り換え、乗り継ぎ、19時頃予定の志学温泉が自動車線不通のため行かれず,途中の湯抱温泉に入る。
割に女中らしからぬ女学生の様なタイプの女中さん、間違ったとかで予め連絡のあったお客の如く私等を中村旅館に導く。日の出旅館が一番大きいのだそうだが、既にカバンを質
に取られた今となっては致し方がない。
上がってみると、しもたや風のちゃちな宿屋。田舎の事だから文句は云われない。それでも一番良さそうな部屋に通され、見晴らしも風通しも良い。
先ず驚いたことには女中さんが数名入れ代わり立代わり挨拶に来た後、この家のおかみが畳に頭をすりつけていらっしゃいと言う。ご丁寧なことではある。
いたづらに外見をてらうものは、内容はそれ程でもないのが普通。やや鼻についた仕草にいささかその不安。
併しその不安は杞憂だった様だ。
その晩稲田さんの家より持参の五橋2本を夜12時までかかって飲んだのだが、終始二人の女が付き添って離れない。こまめに酌はするし、歌う、話す、聞く、ついで調子に誘わ
れて盃を重ねる。結構耳朶まで赤くして付き合ってくれる。おかげで何の変哲もない田舎温泉も楽しい思い出の泉とはなった。
人の真心からのもてなし、これこそ何よりのご馳走に勝るとは改めて感じ入った所感。
※三瓶山行費用
     岩国ー三次     ¥2160
     アイス        ¥160
     三次ー湯抱     ¥1440(180 *8)
     宿賃        ¥9570+300
     湯抱ー大田     ¥440
     大田ー北松江    ¥1440(180 *8)
     今市ー大社      ¥160
     ジュース       ¥320
     大社ー川跡      ¥240
     ハイヤー       ¥480
     土産         ¥550
     松江ー岩国     ¥4320(540 *8)
     合計        ¥21580
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