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2011年6月26日 (日)

知恵をしぼれ

前線が北上したり、又南下したり、そこへ台風5号が割り込んで来て、天気はよくなるわけはないようだ。
昨日は広島は34度だったという。
息絶え絶えと言ったがあながち誇張でもなさそうだった。
これではやはり持ちそうにないなと天命下るを待つ意を強くする。

北海道の人から、私のブログに何度かコメントを頂いている。電波時代なるかなである。
この地は90年の長い生涯で4度しか足を踏み入れたことはない。

1961年9月友達の招請で札幌を訪れ、1週間、彼の自動車とおごりで付近を観光して回った。
登別温泉に泊まって、たまたま今朝HHKが放送していた昭和新山にも登った。石がゴロゴロしていて、頂上までは無理だったが、あちこち煙が吹いて、地温も暖かく不気味な山だった。当時は観光客なんてものは居なかった。
道路は立派だったが車は殆ど走っておらず、私も彼と代わって運転したりした。
彼と同じ自動車部隊にいたから、お互い山野を掛け巡った仲で、相手の技倆は始めから知っていた。

昭和新山はある人の農場が突然隆起して噴火したものだったとか。
その農家の人が小屋を建てて山裾に住み、飲料水など売っておられたと思う。噴火の状況など聞いたと思うが、今はすっかり忘れてしまった。噴火から15、6年経ってたかな、まことに荒涼たる不思議な世界だった。

洞爺湖の島にも渡ったし、湖畔の温泉宿にも泊まった。支笏湖では湖畔の露天風呂に入った写真が今も残っている。
友人のおかげで失意から生き返ったが、人生のどん底に喘いでいた時代だった。

今度の大津波でも判るように、人智なんて知れたものである。上から下まで慌てふためくばかりである。
おごるなかれ、人間どもよ!


何事も経験した人は忘れはしないだろうが、経験することのない新しい時代に生きる人に同じ考えを抱かせることは、所詮不可能なことである。戦争にしろ、原爆にしろ、記憶が希薄になるのは仕方がない。
しかし「武士の家計簿」のように映像で思い起こさせることは、確かな一歩である。
折角ある知恵だから、しぼってみる価値はありそうだ。

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