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2011年6月25日 (土)

情愛に包まれし一日

雲は少なくないがそれでも日ざしが強くてまぎれもない夏の日である。
昼近く気温が上がってくるともういけない。怪力に捩じ伏せられたように、息絶え絶えにベッドに倒れ込む以外にない。
なんでこんなに弱々しい身体になってしまったのだろう。

一日中寝たり起きたり、食べる量も減少し、力のなくなる努力を重ねた結果だからしかたがないことはよくわかるのだが。
見かけだけではやはり駄目か。

昼を過ぎるともう耐えられない暑さ、扇風機2台で吹き捲くる中に身を置く始末。
家内はクーラーをつけて寝そべる。
二重生活の無駄は申し訳ないがしかたがない。私はクーラーの冷たさが苦手である。
どちらかというと熱いままの方がよい。ただ風は強いほどいい。

昨日見た「武士の家計簿」という映画の主人公猪山直之,成之親子の史実が確かな物であればやはり凄いとしか言いようがない。
あそこまで徹底するということができるのであろうか。
成之が死んだのが、私が生まれた年の大正9年という字幕が出た。
家計簿も残され、本人も存在していたとあれば、間違いないだろう。
強く印象に残る良い映画を作ってくれたものである。観衆の中から度々笑い声が聞こえたが、この老耄はとても笑う気にはなれなかった。むしろ時に涙さえにじんで来た。

昨日午後沢山の野菜を持て来てくれた義弟は家内と9つ違いの弟であるがやはり老人には違いない。
何もできない私たちを哀れんでわざわざ遠路を顧みず届けてくれたのである。
妹たちにも土地を分ち与えて野菜などを作らせている。
この心の優しさはなんといったらよいだろう。
兄弟喧嘩とか、内輪もめとかよく聞く人間世界をよそ目に、この義弟のいつも変わらぬ情愛は特別のものといっただけではすまされない。

私の兄弟姉妹には離婚騒動なんか無縁のものである。先祖からのしつけの伝統とでもいうのだろうか。
武士の家計簿をみてすぐ直後に我が家にもその恩恵がとどく。ありがたい一日だった。

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コメント

暑さ厳しき折、お身体くれぐれもご自愛ください。
と、言いつつも、こちらはここ数日肌寒い日々が続いております(最高気温が15℃でした)

「武士の家計簿」は私も以前に映画予告で観てから気になっていましたeye
近いうちにぜひ観てみようと思いますconfident

投稿: 31歳@北海道 | 2011年6月25日 (土) 23時08分

いつも読んでいただいてるようで感激です。
老耄のくだらない時代錯誤のつぶやきですが、少しでも興を引けば甲斐があるというものです。

武士の家計簿は江戸時代の古い格式に生きた武士の姿を描いてやみません。
私の好きな藤沢周平の描く、格式に悩む貧乏侍の小説に多用されているテーマです。

私の若い自分にはまだ残されていた風習です。
いいところもあったんだなあと今思い返しているところです。
いい映画ですから是非チャンスがあったら一度鑑賞してみてください

投稿: しのまん | 2011年6月26日 (日) 08時51分

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