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2010年12月15日 (水)

年賀状の準備

今朝はちょっと寒い。気温3度。
予報では7度が最高とあったから、終日寒そうだが、幸い時折日が射して部屋の中はまあまあである。
朝早くは珍しく霧もなく,沖合の島々がすぐ眼前に映った。滅多にないことである。

今朝から昨日送って来たtime machine用の2TBのハードディスクを初期化するのに,18時間かかると表示が出て,目下作業中である。午後3時現在まだ残り11時間と出ている。運転を止める訳に行かない。
寝たり起きたり,音楽をかけ流して,老人には丁度向いている。

今年は親戚や身近いものには,妹の事故死もあって喪中欠礼のはがきを先月出したあるので,年賀状を出すのは遠方の知人など30名ばかりである。いつでも書けるからとゆっくりしていたら師走ももう中程になってしまった。
なんて書こうかなと思っても,いつものように愉快な気分ではないし、心にもないことを書いてもと、迎春に、まだ生きながらえていることだけを告げることにした。
林君や林田さんのように,何十年経っても未だに懐かしがって,今年もわざわざ訪ねてくれたように、気遣ってくれている人もいるのだから、仇やおろそかには出来ない。
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(平成20年吉田武中尉遺作メモから、今田勇編集著述「ニューギニア戦記」より)(その146)

床に座って天井を見上げると、ニッパ椰子の葉で葺いた屋根の隙間からチラチラと青空が透いて見える。そして雨が降るときには屋根に葺いた椰子の葉が雨水を含んで広がって隙間を塞いでしまうので、当初心配したように雨が振り込むことはなかった。周りの壁の部分も屋根と同様な造りで椰子の葉を編んだもので囲ってあり、至極風通しがよく部屋はさらさらと乾燥していた。

彼らの家は自然とよく調和し順応しているが家の中は少し薄暗い。しかし彼らは読書するでなし、また縫い物等もしない生活にはこれで十分、別段不自由は無いはずだ。家の出入りには梯子が取り付けてあり、家の中はがらんどうであるが不自由は全く無いようだ。恐らく何百年前から変わることなくこの様な暮らしが続いてきたのだろう。

更にここの住民は誰も衣類は殆ど着けていない。女は僅かに腰蓑を纏い、男は性器を覆うカップ状の半円筒形の筒をかぶせ腰周りに紐で固定している程度と、全く裸だといっていい姿である。

次に住民同士の関係で私有権については頗る厳しいものがあった。ちょっと前に触れたが椰子の木、豚、鶏その他総ての物個々の所有権が決められており、他人の物には絶対に手は付けない。日常の生活で仲間同士のいざこざ、結婚、部落の行事や他の部落との争い等々、一切のことについてはナンバーワンの酋長が取り仕切る権限を持っている。
特に結婚については男女が互いに好きあっていても勝手に結婚することはできない。この部落には未婚の男子はボーイクラブ、女子はメリークラブにと別れて生活をさせられ、この男女の戒律は厳格であり酋長をさしおいて勝手なことは出来ないこととなっていた。

そして結婚した後の夫婦の営みは家の中ではなく、昼は密林の中で夜は海辺の人目につかない所だという。この姓の道徳や善悪の区別は,かってのドイツ人の宣教師に徹底的に教育されたという・

笑い話になるが当時隊員がドラム缶で風呂を作って交互に湯浴みしていると酋長が難しい顔してやって来た。彼が言うには部落内をフリチンで歩くのはやめてくれと。
隊員たちは何とも思っていなかったが言われてみればここの戒律では許されないことであり、早速取りやめるよう申し合わせた。(つづく)
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