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2010年9月19日 (日)

別れ

昨晩はアルパークで娘等と落合い、夕食を広徳楼で共にする。約1時間過ごす。まだ早い時間帯だったので客が少なくのんびり歓談できた。
明けて今日の夕方にはもう帰るというので最後の晩餐だった。

親子の縁もぼつぼつおしまいに近い。
印象深く終わりたいものだ。

昨日は朝から痛み止めを飲まなかったので、時々キリキリと痛むことはあったが、さして気にしないですむ。快癒と行きたいものだが。

午前10時いよいよ別れの時間が近づきそわそわと落ち着かない。
それでも孫娘等はアニメ映画を見て帰るという。間のつぶし方が上手というべきか。老人には思いつかないことだ。

私の発案で三脚を据えて記念写真を撮る。
いつ死んでもいいと覚悟を決めて、午前11時広電駅の近くまで送る。

常住坐臥死を意識することはかってないことだ。
いや兵隊になって以来かな。
いつでも会える距離にいないということは、やはり別れを切なくするものらしい。
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(平成20年吉田武中尉遺作メモから、今田勇編集著述「ニューギニア戦記」より)(その83)

夜半9時を過ぎた頃だったが、5人でこの基地で1隻の航行可能な大発動艇に乗り込んで、闇に閉ざされた河口を下って行った。
偶々折からの引き潮の影響で河口辺りの流れは奔流となっており、艇はこれに巻き込まれ矢の様に流されて行く。河の下流の中程に暗礁が突き出て居り、艇の航行には大変に危険な障害物となっていた。やっとのことでこれを避けたが暫くしてエンジンが止まってしまった。艇はそのまま流れに乗って勢いづいてなお下って行く。
この様に方向を失った艇はどうすることもできない。しかし何とか下流の暗礁に乗り上げることは避けられ、やっとの事で錨を下ろして修理にかかった。
初めの考えでは艇を湾外に移して、この艇を漂流さして、こちらに向っている増援の艇隊と交信をしながら、安全に誘導するつもりであったがとんと予定が狂ってしまった。遥々やって来る艇隊を安全に誘導しようと、心は逸っているが依然としてエンジンはかからない。この艇の中は雨に降り込まれた様に、夜露に濡れてびっしょりになっていた。(つづく)
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