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2010年5月14日 (金)

横山幸雄ショパン全曲演奏

ショパン生誕200年というのだから、私と110年開きがある。

1世紀一寸時代が違うわけだ。

故国が無くなり、若くして亡くなった。

しかしその偉大さはその比類ない美しいピアノの音色と共に永遠に不滅である。

そのソロ全曲を私の好きなピアニスト横山幸雄が一日で公衆の面前で弾ききったというのだからこれまた凄い。

160曲以上もあるというのだが、それを暗譜で弾いたとある。

いったい彼の頭の構造はどうなってるのだろう。

私はお目にかかったことは一度きりしかない。

しかしどうしたわけか彼が子供の時から、私の記憶の中に入っている。

日本航空の盆の飛行機事故で亡くなった坂本九の司会する某ラジオの子供音楽会で、自作のピアノ曲を巧みに演奏して聞かせてくれたのが彼だった。

たまたま私は仕事をしながらカセットテープにそれを録音した。

繰り返し聞きながらこれが10歳に足りない子供の作った曲の自作自演だろうかと信じがたい気持ちだった。

ただ名前はその時はっきり記憶した。

それから10年くらい経ったころだったか、ショパン・コンクールに入賞したということを聞いた。優勝者第1位は無く第3位だということだったと思う。

やっぱり栴檀は双葉より芳しかったのだなあと感激し、わがことのよう嬉しかった。

広響と共演しに当地に一度やって来て、あの時はグリーグのピアノ協奏曲を熱演した。迫力のあるダイナミックな演奏に私はしびれた。

出口で彼の演奏したショパンのピアノ協奏曲第1番のCDを買ってサインをしてもらい、がんばれよと声を掛けた。何者かと彼は怪訝な目をして私を見つめた。

これが正に一期一会の瞬間であった。

聞くところによると最近は広島の音楽学校でも教鞭をとり、その関係もあってちょくちょく來広されておられるらしい。

別に会いたいとは思わないが、私の半分にも足りない前途遼遠の若者だし、この快挙を礎に、今後ますます立派な精進を望みたい。

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