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2009年8月21日 (金)

深夜の音楽

午前2時ふと目覚める。深夜放送がトロイメライをやっている。日本語に訳すと小さな夢ということだそうだ。
乙女の祈り、ラ・カンパネラ、ショパンのノクターンまで1時間じっくり聞く。
中でもモーツァルトのピアノ協奏曲第21番の第2楽章を内田光子の演奏で聞かされる。静かなしじまに響き渡るゆっくりした美しいメロディ。
これをテーマ曲に作ったスエーデンのヴィデルベルイ監督の映画「短くも美しく燃え」のビデオを探し出して見る。
映画には別にこの歳では感動は無い。しかし内田光子の演奏はこの時間にふさわしく特によかった。
映画を見終わったら丁度5時。もう寝れないな。

5時半現在気温27度。今日も暑くなりそう。

「短くも美しく燃え」は陸軍中尉とサーカスの綱渡り女性の悲恋物語だが、昔東満州にいたとき兵隊の逃亡騒ぎがあった、林口から虎林まで約250キロの間を、自動車と汽車を乗り継いで探し歩いた事があった。間もなく日を置かず捕まったが、この映画の主人公のごとき悲惨な末路ではなかったと聞いている。たかだか重営倉何日かであった。
私も初年兵の頃制裁に堪えきれず、逃げたくなって悩んだことがあった。しかし逃げた所でオオカミの餌になるだけで、この大荒野と湿地を抜けきる事は無理だと涙を呑んだ。逃亡者はソ連に憧れて国境に向うものが多かったようだが、北樺太のようにはいかない。ウスリー河や大湿地帯が遮っていた。

映画の主人公は食糧が尽き、野草を拾い食う始末で、終に死を選ぶのだが、風土とテーマ音楽の美しさが悲劇を救っている。
只感情の赴くまま、余りにも無謀な逃避行は救いようが無い。


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