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2009年2月26日 (木)

今頃の映画館

青年将校たちが昭和維新と叫んだくらいだから、軍部の若手の中では革命気取りで居たかもしれない。
昭和11年2月26日に起きた226事件の日である。私はまだ16歳だった。当時中央でも地方でも政治的な殺傷事件は相次いで殺伐な風潮しきりだったから,又かとも思ったが大変だぞ-と血の逆流する感じだったのではと思ったりする。
10歳ごろ父に頼んで朝日新聞を取ってもらい,熱心に読みふけっていた時代だから、青春の血を沸かせない筈はないと思う。

しかし現実には何の思い出も残っていない。
ただ世の中は滔々と支那事変,大東亜戦争と戦争へ戦争へと流れ込んで行った。私たち世代はうんもすーもなく、引きずられて行ったというのが実感だ。個人的にも時代の流れに沿って、満州に就職し,関東軍に入り,爆撃にて家を失い,命永らえたが流転の人生を送らざるを得なかった。
渓流を流れ下る一葉の枯葉のごときものか。

折から現在の世相は不況のど真ん中。何百何千の離職者たちの将来に頭を痛める日本政府や国民だが,今朝のテレビ報道にあるように中国の農工離職者は何万何十万といわれる。
街に溢れる映像を見ただけでもただ事とは思われない。桁違いの国の桁違いな驚きだ。

家内が「おくりびと」を見に行きたいというので、それでは俺もという気になり,広島に出かける。途中のデパートにたちより昼飯を食ってから行く。
スカラ座に着いてみると観客は一人も居ない.受付まで上がって聞くと、今日のはもう済んだという。昼前から1回限りの上映だと言う。そんなことってあるのかよー。今朝の新聞では満員だとか,行列が出来たなどと書いてあったのに。
何年ぶりかに映画館を訪れたのに、世間は冷たいなあ。
エレベーターで下りて、ビルの一階の出入り口を見ると、やはり「おくりびと」は一回限りと表示がしてあった。

もう騒がしい街中をうろうろする事はごめんだ。家内がそごうで買い物する間1時間ソレイユのロータリーの冷たい腰掛けで待つ。

帰宅するとすぐ暖かいベッドに潜り込み1時間半ぐっすり眠る。

226bill

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