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2008年9月30日 (火)

我ぼける

9月29日(月)雨
5時目覚め,5時半起床、旅行準備を始める。
雨はちょろちょろぐらいで大したことではない。
予定通り7時10分家を出る。2百米もいったところで眼鏡をかけてないことに気づく。
ありゃ、これでは折角の見物にはならないぞ、しまったと思う。坂道を走る体力も気力ももうない。
すぐあきらめる。どうせ雨で外界の景色はみえないだろうからと。
しかしこのぼけがこの時だけに終らなかった。
目が見え難いと言うことがぼけに拍車をかけた。最初の石山寺で寺の見物は何とか無事済んだのだが、源氏物語記念展示会の方は連れの家内や妹らを見失い、ままよ行ってしまえと一人で参観を隅から隅まで済ましてしまう。カメラとムービーに夢中になっている私は彼らを構ってはいられない。
あとで何処へ行ったんだと家内の大苦情を食らう。

目が見えないから少し距離が離れると、誰が誰やらわからない。仕方がないことでもあった。

宿にはいってからが大変だった。琵琶湖西岸の雄琴にある雄山荘という大きなホテルに泊まったのだが、これが物凄い難物だった。
先ず温泉に行く経路が、エレベーターを上がったり下がったり、別棟への段差のある通路を曲がったり降りたり、うまく迷う様に出来ているのだ。
もちろん最初に各室にその説明の為の女性が現れて懇切に教えてくれたのだが、頭の固くなったこの老体にはっきり認識出来よう筈がない。

案の定行きも還りも迷い放しで、居合わせた人誰構わず聞きながら行くわけ、中には嘘を教えてくれたりして、混乱に輪をかける。
一度は室についている露天風呂に入ったが、これはくみ上げたままのお湯らしく、加熱してないので寒くて震え上がる。
朝風呂はまた温泉にたどり着いて、なんとか目的を果たしたが、還りは又迷う。親切なおばさんがいて途中まではなんとかうまく行く。しかし最後は迷っていったりきたり。

あとで聞けば家内も妹らも皆同じ様に迷い歩いたらしい。
生まれて初めてこんな不思議な宿に泊まった。半分は目が見えないので正確に記憶出来なかったのかも知れなかった。

9月30日(火)雨
朝から降り止まず。比叡山延暦寺は持参したカッパを来て根本中堂などを見学する。山は完全に霧に覆われて寺塔の姿は定かではない。ましてや人の姿おやである。
近江や京都の景観も霧にすっぽり包まれて想像すら出来ない。
もちろん杉などの大木が視界を遮り、霧なくとも下界とは隔絶された世界かも知れないが。
雨は激しくなったり,急に止んだりする。そうそうに山に別れを告げ,北白川口から丸太町そして御所に隣接した萩の名所梨木神社に詣でる。
三条実美を祭るとのことだが、誠に質素なお宮である。しかし参道に生い茂る萩は花の盛りを過ぎて、私達には残念な思いをさせたが、無数にぶら下がる短冊がその盛りを示唆してくれる。

清水寺下の市営駐車場に入った観光バスから、3時間の自由行動を言い渡される。
私達4人は衆議一決、清水寺から,高台寺巡りを決める。曾游の経験から、十分その余裕があると私が認めたからである。
清水寺は1時間足らずで周回を果たし、中の茶店で腹ごなしも終える。
ところが高台寺への途中で,雨がひどくなり,剰え妹らが買い物に時間を取られ,大幅な時間ロスが生じたと私の思い過ぎがあった。
私は傘を買うとそれをさしてさっさと高台寺への道を急いだ。
ところが目のはっきりしない錯覚のせいか聖徳太子の宝塔といわれる五重塔を高台寺の五重塔と勘違いし、これを見終わると直ぐ先に高台寺がある筈との先入観で坂道をまっすぐ降りてしまった。手前の二年坂の石段を下りて行かなくてはいけなかったのだった。
当然後を追って来た家内や妹らは私を見失ってしまった。私はもちろん人に尋ねたりして大回りしながらも正門にたどり着いたのだが、短絡して二年坂を追った来た家内らは霊山坂の方の門から入ってしまった。

通りへ出たり入ったりしながら待っていた私は、これは行き違ったなと思い、長居をすると時間超過を来すかもしれないと心配し、二年坂を通ってひょっとしたら行き当たるかも知れないと思いながら駐車場まで還った。
結果は私一人1時間半前に車に還り、私の挙動を心配した家内が高台寺の切符を買いながら,私を追って引き返し30分遅れて車に還ってきた。
妹ら二人は念願の初めての高台寺観覧を成就したという結末にはなった。
家内も私もすでに訪れた経験があったので、すんなりとあきらめがついたわけではあったが。
どうもこんども私のめがね忘れが遠因のぼけによるものらしい。

最近物忘れがひどくて、食事を済ませているのに、又食事をと言ったり、今度の旅のごとく毎日肌身離さず持っているめがねを忘れるなど、病と呼ぶべきかどうかは医者に聞かないと分からないが、ただ事では無い気がする。
人の名前などのど忘れは特にはげしくて会話にも困るくらいだ。
もう私の人生はどうやら終った同然らしい。

家内らに助けられて,今回の観光旅行はなんとか終わりはしたのだが。雨は最後までつきまとってくれた。

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