« アルゼンチン蟻 | トップページ | 戦場の暑さ »

2008年7月28日 (月)

歴史と記録

7月28日(月)晴後雨
今日は忙しいぞー。医者2カ所に行かねばならない。この暑いのに。

今ラジオからトーランドットから誰も寝てはならぬをやっている。
歌手はポール・ボッツというイギリスのテノール歌手だそうだ。いいなあ!
先のオリンピックの女子フィギュアで優勝したバックミュージックを思い出す。
現在の世界三大歌手の迫力はないが、3百万枚売れてるというのだから,今絶頂の歌い手なのだろう。

午前十時せいこうに怪我の治療にいってくる。もう少しだと言う。もう風呂にも入れるから心配ない。

ふと思い立って復員直後の日記を読み返す。
「昭和21年6月24日(月)曇時々晴
例の如く爆弾の穴埋め。10日前よりは自分乍ら驚く程馬力が出る。南京で吐いた血の思い出も心の隅には残っているけれど、何だか働く楽しさ、健康さに病気どころではないといった感じだ。
約10ヶ月間の俘虜生活は確かに心身に非常なる影響ー衰弱ーを齎した。後一月も永かったら、病人が多発したであろうのみならず、自分自身も参っていたかも知れないと云った感じが深い。
何事もそうである様に、時間が経つと昔の苦しみが却って楽しく思い出される如く、今度の場合もそうだ。お先真っ暗な場面に逢着した事も二度や三度ではなかったんだが。
岩国駅で別れた旧部下、戦友たちよりも、続々と手紙を頂戴する。返事も機を失せず出す様にしている。確実を期する為、一々貰った手紙にチェックをし乍ら。」

上記の様に沢山の戦友たちからの手紙をいただいたのだが、家を爆撃で失って掘建て小屋の様な小さいうちでの生活で、これらの手紙を保存する場所などなかった。返事を書いた後はすぐ廃棄してしまったらしい。

保存するか記録するかしていたら、随分やくに立つのだろうが、覆水盆に帰らず仕方がない。

午後1時過ぎ突如ザーザーと大きな音を立てて降り始める。あわてて洗濯物を入れる。ちょっと遅かった。夏布団が重くなっている。
10分もすると雷鳴も轟き始める。
3時頃まで小降りになっても雨は続いたので大分降ったのであろう。丁度昼寝の時間だったから詳しくはわからない。3時半には西の空は明るくなり日射しも戻ったが,幾分涼しくなった。

午後4時内藤内科に行く。今日は心電図を撮られる。その結果投薬量が一部減らされる。改善されたということか。先生がさっきの雨は何ミリ降ったかと問うから10ミリぐらいでしょうというと、いや23ミリだという。自宅に雨量計を備えているそうだ。やはり並の先生ではないなと感心する。

|

« アルゼンチン蟻 | トップページ | 戦場の暑さ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/157907/41996280

この記事へのトラックバック一覧です: 歴史と記録:

« アルゼンチン蟻 | トップページ | 戦場の暑さ »