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2008年5月15日 (木)

私の音楽愛好歴−2

5月15日(木)晴
高曇りだがいい天気になりそうだ。
昼前後からすっかりいい天気になって来た。
午後家内から頼まれて,ツツジを選定する。1本だけ大きくなり過ぎたので半分ぐらいの体積にしてくれと言う。
葉を全部切り落として枝もかなり深く切る。これから夏に向うのに葉っぱ一つなくして枯れはしないかと心配である。
大丈夫かなというのだが家内も自信はなさそうだ。枯れてもいいやとつぶやく。
一本剪定して後片付けする。大いに疲れる。一寝入り。

(私の音楽愛好歴−2)
アメリカ音楽の刺激を存分に与えてくれたこの従姉クララがハワイに帰り、もう一人の叔父の娘で2歳年下のベティが手紙をくれたりしたので、両者宛に返事として英文の手紙をしかたなしに苦心して書き始めたりした。
中学2、3年の頃だった。
いとこたちへの手紙は異性へのそれだから、そうした習慣のなかった私にはラブレターじみたこの行為に、内心赤面する思いで気もそぞろだったことをよく憶えている。
当時話題の中心だったものは軽音楽などと言ってたが、楽しさいっぱいのアメリカなどの音楽にすっかり取り付かれてしまった私だった。
間もなく戦争は激しくなり、音信も往来も途絶えることになった。

しかし影響をうけた音楽の数々が一管のハーモ二かと共に戦場を駆け巡った。背嚢の底にひっそりと沈めた愛用のマイナーハーモニカなどを楽譜も何も持たずに、暇を見つけては気の向くまま戦野にこだまさせ続けた。
私一人の戦場にあるを忘れた、いや戦場だからこそ存在するロマンだった気がする。

戦後になるともうあまい世の中ではなくなっていた。
先ず食うこと。せいいっぱい生きて行くことしか無かった。
それから数年、ふと気がつくと、世の中は急転回して音楽は雑然と耳を聾さんばかりに世に充満していた。
ゴミになっていた電気蓄音機を拾って来て、電気技術者の友人に手を取って貰いながら組み立てて、立派に鳴らし始めたこともあった。これに味をしめて何台か真空管アンプなどをつくったりして、次第にクラシック音楽に傾斜して行った。
家庭を持つ前後のかなり永い期間熱中した。時に家庭を忘れることもしばしばで新妻を困らし続けた。

本来クラシックファンというのは熱中の仕方が少し異常と思われるものがあった。場所時間を忘れる性質のものであった。なんら得にもならないことに夢中になって浪費を重ねる態のもので、経済的失敗もこれに起因することが何がしかあったことを認めざるを得ない。

いつか書いたことがあるのだが、職業を転々とした私の生涯のうち、自分の権限の及ぶ範囲内なら、どの職場でも音楽を利用した。所謂background musicというやつである。どうしても自分の好きな音楽だからクラシックということで、顧客には気に入らぬ場合も当然予想された。しかし我意を押し通した。
何十年も続けたのだからそれなりの客も出来た。
スピーカーを手作りで何セットも作って,代わる代わる店で使用していると、めざとく見つけて私がそうした趣味を持っていると思ったのであろう、自宅のオーディオセットを更新したからといって古い大きなスピーカーセットを持って来てくれた人があったりした。このスピーカーは音が気に入って今だに自宅で使っている。

FM放送が盛んになり、容易く音源を録音という手段で入手出来る様になると、ただちに利用した。
もちろん貧乏していたから一々音源そのものを購入するわけに行かなかったからである。
最初はリールからだったが、すぐカセットに替えた。カセットが千本を超えたごろになって、ビデオテープ(デジタル録音)も併用、そしてCD,DVDも千枚を遥かに超えるなど、録音メディアが時代の移り変わりとともに変化した。

録音件数は自分でもいくらあるか見当がつかない。一度も再生しないものも当然あるだろう。まだ何十年も生き続けなければ完了するわけがない。
もちろん最初はカードを作って手間ひま掛けて整理していたが、途中からワープロ、そしてパソコンと整理、検索の楽な機器を利用して今日に至っている。
病膏肓に入っていることはとっくの昔自覚している。

老境に入ってから特に隠居生活は此れ等の音楽の環境の中でぬくぬくと暮らしているといってよい。
幸いにクラシック好きな家内も大いに気に入ってくれていて、私同様自分の部屋で好きな音楽を楽しんでくらしている。

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