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2007年12月23日 (日)

義弟に奪われた天皇誕生日

12月23日(日)曇
朝9時に家を出て、田丸の斎場に赴く。
予定通り10時から、浄土宗の葬儀で行われる。
昔のような煩雑さはない。
今日は奇しくも彼の母親が29年前に死去した日であった。
午後にはお骨拾いも行われ、完全に彼は冥途へと立ち去った。
白骨と化した、焼却台上を眺めながら、人間の落ち着き場所がやはりここだったと,却って安堵する思い。

私としては血肉を分けた妹のことが一番気になる。数十年の間目の不自由な夫をよく助けてやってきたもんだ。
随分前、私のうちから出勤した1年足らずだったか、夜盲症の夫を迎えに駅まで迎えに通ったことを覚えている。
老いて自分の身を持て余す様になってからは、その介護の疲れから不満の声も聞こえることが多くなったが、黙々と運命のままに農事に、家事に一生懸命に努力する彼女の姿は,並の女ではなかった。男勝りと呼ぶにふさわしかった。

今介護の苦労から解き放たれ、独り身の淋しさ、苦しさはあるだろうが、今後は後短き余生とはいえ、幸福なゆとりと自由さを享受してほしい。いつでも積極的な明るい彼女だから、こちらの思いはまさに杞憂というべきかもしれないが。

しかし今度の彼の死は、東京からやってきた甥、姪そしてその子たちもう2度と会えないだろう身内を見ながら、昨日今日の不思議な楽しさを思いかえさずにはいられない。

暮れるに早い冬至直下の日、結局義弟に奪われた一日となった。

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