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2007年9月20日 (木)

戦場と運命

9月20日(木)晴
今日も昨日以上の猛暑になるという。
早朝東の空からさんさんと輝く日の出。これは正に予報通りだなと怖い思い。
昼を過ぎると雲が出て適当に日を遮ってくれる。

長女が先般腰掛け式の電気マッサージ機を置いて帰った。腰に少し違和感があるので、試しに使ってみる。
20分のところを半分の10分にしてみる。まあ効いたかどうかはわからないが、気持ちがいいことは事実だ。
20分もやると案外効くかも知れないなと思う。

4時を過ぎると涼しい風が出て来る。夕凪になる少し前のこの地方特有の気候だ。
住み良い場所で、気に入っている我が家だが、あと何時までかと思うと、心残りの様な気がしないでもない。

先日からくりかえし読んでいる特攻兵たちの本だが、同じ戦争に従事した私は幸運にも実に楽な戦場だった。
これらの若者たちが、親兄弟など振り捨てて、お国の為と死地に突っ込んで行った心情は、やはり悲痛である。
死を恐れない気持ちは私にもよく分かるのだが、明日だ今日だという心境と何時かは死が待っているという気持ちとは切迫感に凄い差がありそうだ。そして皆優秀な人材ばかりだ。惜しみてもあまりある消耗だった。
彼らがこんな過酷な戦場に動員されて、このような国の犠牲になっているとは、まるで思いもしなかった。
廃墟となった故国に還ってみて、始めて実感し実状を知った。

直ぐ身近にも特攻生き残りの青年が居た。誇りも何もなく、ひたすら無口に平凡に生きていた。地獄を見ただけに語りたくはなかったのだろう。戦争の話からはいつも逃げていた。最近盛んに往時の事が話題になり始めたが、彼はもう20年も前にこの世を去っている。最後は写真店の暗室にこもりきりで、その不健康が災いして結核になりあっけなく世を去った。
結果的には彼も死処を得なかった一人かも知れない。

しかし楽な戦場だった私の中支の戦場でも、疾患の為名もなく野辺に打ち捨てられて死んで行った沢山の兵士を見ているだけに、華々しさに格段の違いのある特攻兵士たちは、こうして顕彰されつつあることだけでもよしとしなければならないだろう。

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