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2006年12月28日 (木)

ある交通事故体験

1983年5月14日朝9時を少し過ぎていた。
勤め先の会社への出勤中であった。
愛用のもうかなり古くなったホンダカブで、行列した自動車の左側をいくらか急ぎ気味に走っていた。
始業時刻が少し過ぎていたこともあった。
空鞘橋の袂の交差点の信号が青になっていた。
直進するのだから、一気に交差点に入った。
途端目の前に右側の乗用車が突如左折して、私の眼前を塞いだ。
ブレーキを踏む間もなかった、激突、私の身体は宙に舞った。
やられたっ!地べたにふさった私の目の前に真っ赤な血がさっと映った。
そのまま昏睡した。

ふと痛みを感じて気がついた。
頭の上で何か人の声がする。そして頭がきりきりと痛む。
「気がついたか、もう少し辛抱して」という声が聞こえた。
どこかの病院で頭の傷を手当てしているらしい。
後で聞かされて,十何針か縫ったらしいことがわかった。痛かったのはそのせいだった。
あのまま死んでいれば凄く楽な死に方だったのにと未だにその蘇生の瞬間が恨めしい。
爾来死とは夢よりもっと無の境地だろうと自分流の悟りである。

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