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2006年11月23日 (木)

親爺の命日

今日は親爺の命日だ。不思議に何日も前から気づいて気になっていた。
もう何十年もほとんど気づく事なく過ごして来たのに、今年はどうしたことだろう。
私は随分親不孝な男である。はっきり認めざるを得ない。
昭和14年の今日、急性肺炎で急逝した。学校卒業を後数ヶ月に控えての死去だから、一応無事卒業は出来たけど、もう少し早かったりしたら学業を続ける事は無理だっただろう。
就職は満洲鉱山に決定して2ヶ月も経っていなかった。親爺にはそのことをすぐ告げに帰って喜んでくれたのだから、私の事は心配しなかっただろうが、他は心配でいっぱいだっただろう。
5年後敗戦とともに、先ず家屋は爆撃で壊滅したし、私は職を失っていた。
更に十年後には私の到らなさから、ほとんどの遺産を他人に渡さざるを得なかった。
あの世を信じない私だから、親爺にあって怒られる事はないだろうが、良心の呵責は終世付きまとって来た。
命が永いという事は罪悪感も永いということで、気が休まる事はなかった。
無期懲役になったと一緒だ。
曲がりなりにも今日に至った。冥福を祈るとともに罪の許しを乞いたい。

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