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2006年10月 9日 (月)

日中首脳会談

安倍首相が首相に選任されてすぐ中国を訪問した。
電光石火の早業と言えよう。彼の尊敬する高杉晋作流だ。
停滞がオハコの現代政治の世界で、破格の演出である。
野党も開会中の休日をうまく利用した首相の素早い行動に唖然とした事だろう。
これで俄然日本政治が面白くなって来た。

中国もいの一番に訪ねるというのを断る訳には行かなかったのであろう。
安倍は靖国には詣るとも詣らぬとも結局言わない。あいまいなまま押し通した。
高杉晋作が馬関砲撃の後の連合国側との交渉で彦島租借の要求をのらりくらりと訳の分からぬことを言ってあきらめさせたのとよく似ている。もしイエスとでも言ってたなら、香港と同じく百年の汚点を残したことだろう。

朝日新聞が伝える通り
「靖国神社参拝については私の考えを説明し、外交的、政治的に問題化している以上、参拝するかしないかについて申し上げないと言及した。理解は得られたと思う。」だろうし、
読売新聞の伝える、
『靖国問題について、胡主席は「日本の一部の指導者がA級戦犯の祀(まつ)られた靖国神社参拝を続け、中日関係が困難な局面に直面した。(首相の参拝は)中日双方が見たくないものだ」として、首相に参拝の自粛を求めた。また、温首相は「政治的障害を除去して欲しい」とも語った。
 首相は小泉前首相や自らの靖国参拝に関して「恒久平和を祈るためで、A級戦犯を賛美するものではない。(自らが参拝に)行くか行かないか言及しない。政治的困難を克服し、両国の健全な発展を促進させる観点から適切に対処したい」とした。会談後の内外記者会見で首相は「先方の理解は得られたものと思う」と述べた』との話に間違いないと思われる。

「適切に対処したい」を双方自分の都合に合わせた事になる。

日経新聞が伝えている
【北京=宮沢徹】中国外務省の劉建超報道局長は8日夜、日中首脳会談について記者会見を開き、安倍晋三首相が「日中間の歴史問題を適切に処理する」と確約したことなどを高く評価した。同時に、今回の会談をきっかけに、停滞してきた日中関係が「雨のち晴れになってほしい」との期待を示した。

 劉局長は「会談で両国の政治的障害を克服する重要な合意を達成した」と成果を強調。「安倍首相の積極的な態度は称賛すべき」と述べた。国民感情が反日に振れすぎないよう「中日関係の重要性を含む対日政策を国民に示す」方針も示した。日本との友好関係を演出することで、靖国神社参拝について明言を避ける安倍首相をけん制する狙いもあるとみられる。

政治特に外交の要諦をここに見た思いがする。
若いのになかなかやるなと感服した。

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