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2006年10月20日 (金)

金子みすゞのこと

今早朝の深夜放送で童謡詩人金子みすゞのことを、その遺児ふさえさんとアナウンサーの対談を交えて、詩の朗読など回顧談が放送された。有名な『大漁」や「鳥と鈴とわたし」などの詩の他に、始めて聞く様な良い詩も数多かった。
中でも3冊の詩集に残された5百の詩以外に、最近発見された、この遺児ふさえさんが形見として所持していたものの中に書き残された、3歳で別れた赤子を抱えながら詠んだ数々の詩の朗読には、胸を打ち涙腺の緩むを覚えずにはおれなかった。とうとうこの放送を終わっても興奮覚めやらず2時間以上眠ることが出来なかった。

死の道連れにしないで、離縁した父親にこの子を渡さずに、実母に育児を託した遺書を残して自殺したみすずの思いは、遺児ふさえさんにはこの祖母と別れた女学校卒業後までよく分からなかったとのこと、むしろ恨みにすら思っていたらしい。

叔父から3冊の詩集の残されていたことを知らされ、それを公表されて以後のみすずの評価の高まりにつれ、この母の真意やあらゆる生物をいとおしむ心が理解されて来たと言う告白に心を打たれた。
今や老境にあり、一女、二孫に恵まれて、母みすずを誇りに思い、その愛情の深さをこころから受け止めているようだった。

私は格別詩が好きという訳ではないが、NHKのFMで1985.5.5放送された特集番組「童謡詩人金子みすずの世界」をテープに録音して始めてその存在と詩のすばらしさを知った。また先年長門市にある『金子みすゞ記念館」を訪問してその生き様をたしかめた。絶えずこの薄幸の詩人に関心は持ってはいたのである。
明治36年(1903)に生まれ、昭和5年(1930)に自ら死を選んだ。まだまだ長く生きていて欲しかった。
又彼女の他にも種田山頭火や中原中也など、この風土に育まれた詩人たちの生き様には、縁なき私でも心を惹かれて久しい。Kanekokan
Misuzu

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