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2006年8月28日 (月)

運命の不思議

80年以上も生きてると、数多くの不思議な経験をする。
といっても、夏にはやりの怪談話をするわけではない。
身辺に降り掛かる運命としか言いようの無い経験である。
昭和20年8月14日、明日は終戦という日に米軍の爆撃で我が家は壊滅した。しかし母と末の妹は待避壕の中で生き埋めになりながら怪我一つなく助かった。
その前年の7月私は戦場の、逃げ場の無い田圃の真ん中で、敵の飛行機に2度3度と狙い撃ちされながら、弾丸はかすりもしなかった。
8月には長沙で米空軍の絨毯爆撃にあっても、どの爆弾も私を避けて落ちた。
ということで私の家族は生命運にはえらく恵まれている。
ところが金運はからきし駄目だ。
最大なものは、親の残した財産を人の口車に乗せられて、その債務弁済のため全部なくなった。
その親爺も私の小さい時沢山の国債をもってたが、これまた全部人に詐取された。
事業もやることなすこと成功したものは一つもない。
それでも家内はじめ親族の援助でなんとか幸福な余生を過ごしている。
人のものをかすめたりしたのでないから、追求を受けることは何も無い。
天命に任せた一生だから、まことに気楽である。
むしけら見たいな男のこと、天も構っておれるかというところだろう。

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