« 植物園散歩 | トップページ | 戦前青年の視点 »

2006年6月26日 (月)

南瓜


戦後郷里に帰還して、爆撃で壊廃した田畠に母や弟妹の力で、僅かに稲などの生産が続いていたが、秋になるまでは食う物は無い。
もちろん僅かな配給はあったが、到底十分とはいえない。
農業をなりわいにしていても、自給も出来なくなっていた。前年の食料の貯蔵は爆撃で家もろとも吹っ飛んでしまっていた。
この時さっそく役に立ったのは、さつまいもと南瓜だった。
整地の出来ないままの土地にでも、植え付けが出来る。
又軒先を利用して棚を作り、南瓜の蔓をはわした。
これなら稲よりずっと早い。
しかし、いもはまだしも南瓜はうまくなかったなあ。
いまだにあの不味かった味は忘れられない。

我が家では今南瓜が食事に良く出て来る。凄いうまさだ。
どこのかと聞くと外国のだろうという。
今は甘い物はいくらでも口にする事ができるから、南瓜のお世話にならずとも気にする事も無いが、戦後のあのときこんな南瓜が作れたらなあと感慨深い。
昨日もスーパーで南瓜の切身を見たら鹿児島産とあった。やはりおいしかった。
(写真は左は家の周辺の爆弾痕、右は南瓜棚)Bakugekiato
Kabotya

|

« 植物園散歩 | トップページ | 戦前青年の視点 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/157907/10682399

この記事へのトラックバック一覧です: 南瓜:

« 植物園散歩 | トップページ | 戦前青年の視点 »