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2006年5月 7日 (日)

エタノールエンジン

ブラジルがエタノールエンジンに力を入れているということは最近何かで聞いたことがあったが、今度こちらを訪問した中川農相が、ブラジルとサトウキビの生産に協力して、エタノールの増産と活用を全世界に呼びかけることを約束したという。
私は60年以上前、自動車部隊の材料廠長(部隊の自動車部品燃料の補給及び自動車修理を担当する中隊の長)として、戦場でガソリン不足のため、輸送が困難になり代替燃料として、甘藷や焼酎などからアルコールを生成し、自動車の部品を改造したりして、自動車を走らせたことがある。

専門知識を持たない我々が作った燃料であり、車だから到底使い物になる訳はなかったが、ガソリンがなければ車は動かないし、戦争続行は不可能だったから、わらでも掴む思いだった。
実際に走らせたのは、鉄道線路を利用して、車輪をトロッコのそれと交換し、夜間空襲を避けて輸送するという、非常手段によるものだった。なんとか実現出来て、軍司令官の賞詞を部隊として頂戴したのだが、(正確にいえば、部隊長に司令官から口頭で、その予定を告げられた訳だが)終戦直前だったので、うやむやになってしまった。本格生産に入る前に、駐留していた桂林を7月に撤退しなければならなかったからだ。
今になって思えば全くの笑い話に過ぎない。

しかし最近になって、広島県芸北町の大朝小学校で食用油の廃油を生成して、作った油でジーゼルエンジンを回して、学校のバスを運行していることが1年も前に新聞報道された。またごく最近では東京とかあちこちで矢張り同じことを企て実行している話がテレビ報道されたりした。

そこに今度はサトウキビの増産から始めようという訳である。
ガソリンに取って替わるためには、凄い技術の向上が必要であろう。値段もガソリンのそれ以下にならないと勝負出来ない。燃焼速度も遅いから、ロータリーエンジンの如く一方向に燃焼を続けるエンジンでないと無理だろう。
又供給手段も天然ガスと同じく、全世界的に施設が網羅されなければならない。
前途はまことに多難といわざるを得ないが、有害ガスの問題もあり、資源枯渇の憂いもあり、是非実現して欲しい問題である。
私には縁もゆかりもある問題だけに、強い関心を持たざるを得ない。

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