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2006年3月 8日 (水)

新婚ほやほやの頃

戦争と破壊で、何もかも失って半ば魂も抜かれた状態で5年経ち、生活がなんとか出来そうな状態になった所で、母や知人のたってのすすめで、全く見ず知らずの娘と見合いして、昨年(昭和25年)5月3日の憲法記念日に結婚した家内とのある日の幸せな一日の日記である。(55年前の今日という日がお互い元気で読めるのがうれしい)

昭和26年3月8日(木)
旧暦は2月朔日で一日正月。妙なことで2月でも正月とはこれ如何にで、意味は分からないがともかくそういうことになっているらしい。

妻は里帰り。でも夕方一緒にセントラルで「賭博の町」を見る。大した事はない、南北戦争直後の物語なのに邸宅や銀行の余りに近代的過ぎるのが氣になる。

夜の街を二人でこつこつ歩いて帰ると、生温かい早春の夜気がほのぼのと明るく、暖かい二人の胸に調和して心地よい。道すがらライトに映し出される妻の顔、誠実と愛情に溢れたその美しさ。その眼も口も何もかも可愛くて堪らない。なにものかがこの平和を乱してはならない。そして折角のこの楽しさ、せめても少しでもと護衛の騎士のつもりで共に行く。

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