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2006年2月17日 (金)

66年前の母の手紙

古い日記を整理していると、丁度20年前に亡くなった、母の手紙が出て来た。私が学校卒業直前の昭和15年3月7日付けの手紙である。今思えば私は母の期待を裏切り続けた不肖な息子だった。
後を追う日の近きを思いながらも、近寄りがたい切なさに、心がきりきり痛む。
生涯の悔いをこめて、ブログに載せておく。

一筆
お手紙有がとを 其後はげんきにべんきょとの事私しも安心致ました 次に私方一同無事にてはたらいて居りますから御安心下さい大ぶんさむさもおろかになりましたが でもかぜをひかぬよをにしてもをべんきょもすこしになったのですから大いにどりょくして さい後のしけんにうんとよいせいせきでそつきょをして下さい 母はそれをたのしみにまって居ります。又父上も(注:前年11月23日病死))くさばのかげでおまえのそつぎょをまって居られる事で有ましょを もう少しのそつぎょがまたれなかったかと思へば私だんねんでなりませんがそれもやくそくならしかたが有ません もう思まいとをもってもなんにかにつけてはすれる事ができません今年のしょ月つはなんともいへぬ正月をしました はかもしげの事(注:繁の所ー昭和3年病死)へいしょにしてたてました 二百二十三円か々りました びょきからほうじで一千円か々りました お金が大へん入りました じせつがらでたかいのでしかたが有ません 金は送りましたからうけとりて下さい 其金一百四十円送りました うけとりて下さい どうかいりよをならしかたがないがむだなとこへつかはぬよをにして下さいよ どうかからだにきよつけてうんとどりょくしてよいせいせきでそつぎょをして下さいよ 父と母とう一しょと一年でした
 さよなら  母より

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